「大濱工芸ヒョウタン」は葫芦島市龍港区に生産されている。リーダーの呂戎濱は律派エンボス葫芦の五代目伝承者であり、作品「ニードルパンチヒョウタン」、「エンボスヒョウタン」は、独自で研究、開発した浮き彫りとニードルパンチ技法の結合及び複数層重ね合わせの針刻エンボス技術と結合した製作技術を採用している。1993年に葫芦島市龍港区「大濱ヒョウタン工芸品スタジオ」が設立され、既存弟子は４名、学生は20名以上で、ヒョウタン芸術品の創作、加工生産、販売及び普及を統合したスタジオである。製品は主にヒョウタン芸術品、観光記念品、生活実用品（虫飼い用具、茶缶、ペンホルダー、香箱、アロマ、異型ヒョウタン、酒入れなど）及び顧客のニー図に応じて作られるカスタマイズ品である。 

　　　大濱工芸ヒョウタンは、伝統的な技術の継承と発揚に基づいて技術革新を行う。その中、主にニードルパンチヒョウタン、エンボス葫芦、浮き彫りとニードルパンチヒョウタンの結合、観光記念品の4大シリーズで、様々な国内展示で数回受賞したことがあり、全国ヒョウタン業に比較的に大きな影響力がある。数点の作品は政府及び関係機関によって対外交流の贈り物に選ばれ、及び外国人に収蔵されている。呂戎濱は遼寧省文化庁から「遼寧省文化創意設計人材トップ10」と評価された。 

　　　ニードルパンチヒョウタンは、別名は針刻ヒョウタン、針引ヒョウタンであり、つまり、鋼の針を使用してヒョウタンの表面を彫刻し、次に墨で染色することで、画像が強い白黒のコントラストを形成し、作品が退色することなく長期間保存できる。鋼の針で刻まれた線は均一で細長く、マイクロカービング技法で「糸のような細さ」の領域に達し、伝統的な中国絵画の線画の魅力をより反映できる。何百年もの発展の後、ニードルパンチ技法はヒョウタン産業で非常に高い評価を得ており、ヒョウタン芸術品での傑作である。エンボスヒョウタン、別名は押花、掐花である。押花とは、牙、角、瑪瑙類の硬い物で作られた工具で、パターンの周りの部分を押し下げ、ヒョウタンの表面が立体的に見え、花、山水、風景、人物などの美しいレリーフ効果を形成する。押花はヒョウタンの表面の硬い皮の層を破壊しないことで、百年も保存することができ、ヒョウタン文化での明るい真珠である。押花加工は標準的なヒョウタンと組み合わされることが多く、作られた工芸ヒョウタンはより観賞価値があり、付加価値はより高くなる。