九門口水上長城観光地は遼寧省葫芦島市綏中県李家郷新台子村にあり、山海関から15キロメートル離れ、全長は1704メートルである。その南端は危峰絶壁間から始まり、山海関の方向からの万里の長城とつながっている。それ以降、長城は尾根に沿って地元の九江南岸まで北に延び、幅100メートルの九江河で、巨大な川横断橋が建てられ、このようにして、北に向かって山間をくねくねと続く。「城は水の上を歩いており、水は街の中を流れている」。 

　　九門口、古代では一片石と呼ばれ、明代以前は京奉間の交通要路である。明太祖（朱元璋）洪武十四年（1381年）に、徐達将軍より薊鎮長城の修築を司った。頂上が修築された後、一片石関の代わりに九門口関は関内外交通の要地となった。1644年、明代末期の農民蜂起軍の指導者である李自成と呉三桂は、清兵隊を率いて、ここで有名な「一片石戦争」を起こした。1922—1924年、直系と奉系軍閥はここで戦っていた。解放戦争の間、人民解放軍も九門河谷で血を浴びて奮戦した。古代と現代の戦場逸話は、九門口長城をより有名にした。全国重要文化財保護機関。2002年11月、中国唯一の水上長城である遼寧九門口長城は、ユネスコの承認により、万里の長城の一部として世界文化遺産として正式にリストされた。 

　　九江河の橋は独特で、幅100メートルの河道で、外から巨大な石で8つの紡錘状橋脚を築き、9つの水門を形成し、城橋の上部は、他の長城の壁のように高い壁が建てられている。城橋を渡る九門口長城の下の広い河床は全部四角形の大石で敷かれて、石と石の間は帯金でかみ合わせ、整っている石畳の河床を形成し、まるで一枚の石のように見えるため、九門口長城は「一片石関」とも呼ばれる。地元の人々は、早口言葉でこちらの地勢が険要で、簡単に守られて、攻撃するは難しいことを形容していた——「十門より一門が少なく、門門は人の命が奪われる、一つの門を出ようとすると、十人中の一人は命を落とす」。 

　　九門口長城、城橋の下にある9つの排水城門にちなんで名付けられた。水は西から東へ渤海へまっすぐに流れ、勢いが盛んで壮観で、自然景観と人文的景観の完璧な組み合わせである。そのため、「水上長城」の美名を享受し、2002年にユネスコによって世界文化遺産に指定された。